お知らせ

健康のカギは環境にアリ!!

はじめに

こんにちは!ふっかんです!

今回は、医学部で扱う授業の紹介をしていきたいと思います。

テーマは「環境保健学」!!

「医学生ってこんなことも勉強しているんだ」と思ってくれると思うので是非見ていってください。

環境問題は他人事ではありません!!環境保健学について学ぶと、日常に潜む危険や病気の適切な予防法について理解することができます!!

後半では、学んだことの中でも日常生活で使えることを抜粋して紹介するので是非最後まで見ていってください

環境保健学??

まず環境保健学とは、一言で言うと「環境が人間の健康に与える影響を研究する学問」のことです。

主な内容

私がこの授業で学んだことについてざっくり概要だけまとめていこうと思います!!

公衆衛生

まず公衆衛生の内容ですが、日本国憲法第25条の「すべて国民は、健康で文化的な最 低限度の生活を営む権利を有する。」「国は、すべての生活部面について、社 会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び 増進に努めなければならない」にそって医師がとるべき対応について学びました。

健康の尺度

ICF(国際生活機能分類)について学びました。ICFとはなんぞやって言いたくなると思いますが、厚生労働省ではICFとは、「健康の構成要素に関する分類」のことであり、目的は「生きることの全体像”を示す“共通言語」とされています。

わかりにくいですよね、、

簡単に言うと、病気や障害によってできない事だけではなく(図でいう心身機能構造)、その人ができる事(活動)、社会とのかかわり方(参加)などを考慮して、健康状態を評価する事です。 障害を持つ人々をより前向きにとらえるために作られました。

(厚生労働省の資料から引用:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002ksqi-att/2r9852000002kswh.pdf

地球環境規模分類

これは、想像しやすいかもしれませんが、公害や、地球温暖化、森林伐採などの問題について学びました

職場の健康管理

主に産業医について学びました。

産業中毒

有機洗剤、有機溶剤などの化学物質による中毒症状について学びました。

食中毒

サルモネラやカンピロバクターなどの有名どころの食中毒の起因菌や、アレルギーや食中毒の実態について学びました。

国際保健

国際連合の機関である、WHO,ILO,UNICEFについて主に学びました。

日常生活にかかわるテーマ

上記したものの中で皆様が想像しやすい日常に関するテーマについて抜粋してまとめていきたいと思います。

地球環境規模問題

地球温暖化がなんとなく地球に悪いということはみんな知っていると思いますが、地球温暖化が実際に進んでしまうと、私たちの健康にも様々な影響が出てきてしまうんです。

直接的な影響は熱中症、間接的な影響は感染症、呼吸器疾患、精神保健的問題の増加があげられます。(グリラボ:気候変動で私たちに起きる健康リスクとは?参照https://gurilabo.igrid.co.jp/article/4220/

直接的影響熱中症
間接的影響感染症の増加
呼吸器疾患の増加
健康保険的問題の増加

実際に熱中症を例に挙げてみてみると、厚生労働省のデータによれば、熱中症による死亡者は増加傾向にあります。

(厚生労働省:熱中症とは何かより引用https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/manual/heatillness_manual_1-3.pdf

また、少し前までニュースでよくやっていたオゾン層の破壊の問題ですが最近耳にしないと思いませんか?

実はオゾン層は徐々に回復してきているんです!

WMO/UNEP オゾン層破壊の科学アセスメント:2022では、「規制対象のオゾン層破壊物質(ODSs) の大気中存在量は引き続き減少し、成層圏オゾン層の回復が進んでいる。」と記述されています!

(気象庁HPより引用https://www.data.jma.go.jp/env/ozonehp/link_hole_areamax.html)

食中毒

今回は食中毒の起因菌のなかでも主にカンピロバクター、サルモネラ、ボツリヌス菌について紹介します。

カンピロバクター

表にまとめてみました!!

感染経路ウシ、ヒツジ、野鳥及びニワトリなど家禽類
つまり、生レバー、肉の刺身、生乳など
症状下痢、腹痛、発熱、悪心、 嘔吐、頭痛、悪寒、倦怠感などであり、他の感染型細菌性食中毒と酷似する
潜伏期間一般に2〜5日間とやや長いことが特徴である
治療患者の多くは自然治癒し、予後 も良好である場合が多く、特別治療を必要としないが、重篤な症状や敗血症などを呈した患者では、対症療法と共に適切な化学療法が必要である。
予防獣肉(特に家禽肉)調理時の十分な加熱処理、また、調理 器具や手指などを介した生食野菜・サラダへの二次汚染防止

(国立感染症研究所から一部引用https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/385-campylobacter-intro.html)

サルモネラ

感染経路肉や卵
学校、福祉施設、病院で多発している。
症状まず悪心および嘔吐で始まり、数時間後に腹痛および下痢を起こす。
最も普通にみられるのは急性胃腸炎である。
潜伏期間通常8〜48 時間の潜伏期を経て発病するが、最近のEnteritidis 感染では3 〜4 日後の発病もある
治療サルモネラのみならず細菌性胃腸炎では、発熱と下痢による脱水の補正と腹痛など胃腸炎症状の緩和を中心に、対症療法を行うのが原則
予防原因食品、特に食肉および鶏卵の低温保存管理、また、それらの調理時および調理後の汚染防止が基本である。低年齢層では、ペットおよび衛生昆虫からの接触感染も無視することはできない。

(国立感染症研究所から一部引用https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/385-campylobacter-intro.html)

ボツリヌス菌

感染経路偏性嫌気性グラム陽性桿菌つまり、空気が少ないところに発生しやすい。日本では、辛子レンコン、ハヤシライスの具材、あずきばっとう(ぜんざいにうどんが入った食品)等の真空パック詰食品による食中毒事例が報告されている。
症状眼瞼下垂、複視、嚥下障害、構音障害等の脳神経障害である。意識は清明であり、感覚障害はなく、重複感染がない限りは通常発熱はない。
潜伏期間6時間から10日間、通常18時間から48時間で発症する
治療ボツリヌス症が強く疑われた場合は、細菌学的検査結果が出る前に、乾燥ボツリヌスウマ抗毒素(A型、B型、E型、F型)により治療する。
予防パック詰食品を購入保管する際には、冷蔵が必要な真空パック詰食品なのか、常温保存ができるレトルトパウチ食品なのか、よく表示を確認する。
怪しいものは加熱して食べる

また、生後1年未満の乳児の場合乳児ボツリヌス症の恐れがあります。
乳児ボツリヌス症の、原因物質とされているのは「はちみつ」です。

なので、1歳未満の乳児がいらっしゃる方は、ハチミツを食べさせないようにしてください。

(国立感染症研究所から一部引用https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/7275-botulinum-intro.html)

最後に

医学生の勉強と言えば、解剖学や生理学だったりいろんな部位の病気の勉強を思い浮かべると思いますが、こういう物も勉強しているというのを紹介させていただきました。

個人的に面白いと思ったのは、食中毒ですねー。私自炊が趣味でして、特に鶏肉や豚肉が好きなんですけど、つい先日賞味期限切れのねばついた鶏肉を親子丼にして食べちゃったんですよね、、、味も変だったし、、、(それもそれでアクセントになっておいしかったけどw)それで食べてから2,3日経つんですが未だ症状がなく、、もしカンピロバクターだった場合まだ潜伏期間かもしれないというのがこのの勉強で分かったのでここ数日は毎朝起きるのが怖いですww

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